【WordPress】SWELLでカテゴリーをカスタマイズ|初心者でもわかる設定方法

WordPressでブログを運営していると、記事が増えるにつれて「どこに何があるかわからない」という状態になりがちです。そんなときに重要な役割を果たすのが「カテゴリーの設定」です。

カテゴリーを適切に設定することで、以下のようなメリットが得られます。

読者にとってのメリット

  • 興味のあるテーマの記事をまとめて探せる
  • サイト全体の構造が一目で理解できる
  • 目的の情報に素早くたどり着ける

サイト運営者にとってのメリット

  • Googleにサイト構造を正確に伝えられる
  • 関連記事同士が内部リンクでつながりやすくなる
  • SEO効果が向上し、検索順位が上がる可能性がある

特に人気テーマ「SWELL」を使っている場合、カテゴリーを整理するだけでサイト全体の見た目が劇的に改善されます。SWELLにはカテゴリーページを美しくカスタマイズできる独自機能が備わっているため、デザイン性と機能性を両立したサイト構築が可能です。

この記事では、WordPress初心者の方でも迷わずカテゴリー設定ができるよう、基本知識から実践的なカスタマイズ方法まで、ステップバイステップで解説していきます。

目次

カテゴリーの基本知識

カテゴリー設定を始める前に、まずは基本的な知識を押さえておきましょう。

カテゴリーとタグの違い

WordPressには「カテゴリー」と「タグ」という2つの分類機能があり、初心者の方はこの違いで混乱することが多いです。それぞれの特徴を理解して、適切に使い分けましょう。

具体例で理解する

例えば、「WordPressの初期設定方法」という記事を書いた場合、

カテゴリーWeb制作
タグWordPress、初心者向け、設定方法

このように、カテゴリーは記事の「分野」、タグは記事の「キーワード」のようなイメージで捉えるとわかりやすいでしょう。

大カテゴリー(親)と中カテゴリー(子)の階層構造とは

カテゴリーには「親子関係」を作ることができます。これにより、サイト全体を体系的に整理できるのです。

階層構造の基本

親カテゴリー(大カテゴリー)
子カテゴリー(中カテゴリー)

ただし、階層は深くしすぎないことが重要です。理想的には2階層(親と子)まで、多くても3階層(親・子・孫)に留めましょう。
階層が深すぎると、読者が目的の記事にたどり着くまでに何度もクリックが必要になり、使いにくいサイトになってしまいます。

具体例:ブログの構成イメージ図

実際のWebサイトを例に、カテゴリー構造を見てみましょう。
DPDアカデミー(Webスキル学習サイト)を参考にした構成例をご紹介します。

構成例

(親カテゴリー)
 Web制作

(子カテゴリー)
 Web企画・戦略立案
 Webデザイン
 コーディング基礎

(親カテゴリー)
 Web運用

(子カテゴリー)
 運用設計とKPI管理
 アクセス解析・GA4活用
 SEOライティング・記事制作

(親カテゴリー)
 Web集客

(子カテゴリー)
 集客戦略の立て方
 SNS広告・SNS運用
 Googleビジネスプロフィール

このように整理すると、「Web制作について学びたい人」は親カテゴリーから、「具体的にWeb企画の方法を知りたい人」は子カテゴリーから記事を探せます。

カテゴリー設計のポイント
  • 大カテゴリー =「分野」
    サイト全体のメインテーマを3〜5個程度に絞る
  • 中カテゴリー =「テーマ」
    大カテゴリーの中の具体的なトピックを設定
  • 記事数のバランス
    1つのカテゴリーに最低5記事以上を目安に

このルールを守ることで、訪問者が迷わず、Googleにも評価されやすいサイト構造が完成します。

【実践】カテゴリーの作り方

それでは、実際にWordPressでカテゴリーを作成する手順を見ていきましょう。初めての方でも迷わないよう、一つひとつ丁寧に説明します。

カテゴリー作成の基本手順

STEP
カテゴリー管理画面を開く

WordPress管理画面の左側メニューから、
「投稿」→「カテゴリー」をクリックします。

STEP
新規カテゴリーを追加する

画面左側の「カテゴリーを追加」フォームで、以下の項目を入力していきましょう。

①名前(必須)
カテゴリーの表示名を入力します
 例:「Web制作」「マーケティング」
読者にわかりやすい名称にすることが大切です

②スラッグ(必須)
URLに使用される英数字の文字列です
 例:「web-production」「marketing」
SEO上の観点からも英語スラッグの方が有利です

③親カテゴリー(任意)
子カテゴリーを作る場合のみ選択します
親カテゴリーなし:大カテゴリーとして独立
既存カテゴリーを選択:選択したカテゴリーの子を作成

④説明(任意)
カテゴリーの説明文を入力できます
SWELLではカテゴリーページの冒頭に表示可能です

⑤アイキャッチ画像(任意)
カテゴリーページに画像を設定することができます

STEP
「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリック

すべての項目を入力したら、下部の「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリック。これでカテゴリーが作成されます。

階層構造のあるカテゴリーを作る方法

子カテゴリー(中カテゴリー)を作る場合の手順も確認しておきましょう。

例:「WEB制作」の下に「WEBデザイン」という子カテゴリーを作る場合

  • 先に親カテゴリー「WEB制作」を作成しておく
  • 新規カテゴリー追加画面で以下を入力
    ・名前:「WEBデザイン」
    ・スラッグ:「web-design」
    ・親カテゴリー:「WEB制作」を選択
  • 「新規カテゴリーを追加」をクリック

画面右側のカテゴリー一覧を見ると、「WEB制作」の下に「— WEBデザイン」のように、インデント(字下げ)されて表示されます。
この「—」マークが子カテゴリーの目印です。

カテゴリーの編集・削除方法

作成したカテゴリーは後から編集・削除が可能です。

編集する場合
  • カテゴリー一覧で、編集したいカテゴリー名にマウスを合わせ、「編集」をクリック
  • 編集画面で内容を変更し、「更新」ボタンをクリック
削除する場合
  • カテゴリー名にマウスを合わせ、「削除」リンクをクリック
    注意:そのカテゴリーに属する記事は「未分類」カテゴリーに移動されます

「未分類」カテゴリーについて

WordPressでは、カテゴリーを設定しない記事は自動的に「未分類」カテゴリーに振り分けられます。
この「未分類」は削除できませんが、名前やスラッグは変更可能です。サイトに合わせて「その他」「雑記」などに変更しておくとよいでしょう。

記事にカテゴリーを設定する方法

カテゴリーを作成したら、次は記事に設定していきます。WordPressでは2つの方法があり、状況に応じて使い分けると効率的です。

方法1:記事編集画面から設定

新規記事を作成するときや、既存記事を編集する際に使う方法です。

手順

  1. 記事編集画面の右側サイドバーに、作成済みのカテゴリーがチェックボックス形式で表示されているので、該当するカテゴリーにチェックを入れます
    ※デフォルトで設定されている「未分類」のチェックは外しましょう
  2. 記事の編集が完了したら、「保存」または「公開」ボタンをクリック

  

ポイント

最も関連性の高いカテゴリーを選ぶ

1つの記事を複数のカテゴリーに設定することは技術的には可能ですが、SEOの観点からは推奨されません。読者にとっても、どのカテゴリーで記事を探せばいいのか混乱の原因になります。

例えば、「WordPressでSEO対策をする方法」という記事の場合、

  • 「Web制作」と「マーケティング」の両方に設定
  • 「マーケティング」→「SEO対策」の子カテゴリーのみに設定

このように、記事の主題に最も近いカテゴリー1つに絞りましょう。

方法2:投稿一覧のクイック編集から設定

すでに公開済みの記事のカテゴリーを変更したい場合、記事編集画面を開かずに素早く変更できる方法があります。

手順

  1. WordPress管理画面から「投稿」→「投稿一覧」を開きます
  2. 記事タイトル下のメニューから「クイック編集」をクリックすると、編集フォームが展開されます
  3. 「カテゴリー」のチェックボックスで、カテゴリーを選択・変更
  4. 「更新」ボタンをクリックして変更を保存
この方法が便利な場面
  • 複数の記事のカテゴリーを一気に変更したいとき
  • カテゴリー構造を見直して、記事を移動させたいとき
  • 記事の内容を編集せず、カテゴリーだけ変更したいとき

投稿一覧画面から離れずに作業できるため、大量の記事を整理する際に時間を大幅に短縮できます。

カテゴリー設定後の表示確認

カテゴリーを設定したら、実際にサイト上でどのように表示されるか確認しましょう。

確認すべきポイント

記事ページでの表示
  • 記事タイトルの上や下にカテゴリー名が表示されているか
  • カテゴリー名をクリックすると、そのカテゴリーの記事一覧ページに遷移するか
カテゴリーページの表示
  • サイトのメニューやサイドバーからカテゴリーをクリック
  • そのカテゴリーに属する記事が一覧表示されているか
パンくずリストの表示
  • 記事ページの上部に「ホーム > 親カテゴリー > 子カテゴリー > 記事タイトル」のようなパンくずリストが表示されているか
  • SWELLではパンくずリストが自動で生成されます

表示に問題がある場合は、ブラウザのキャッシュをクリアするか、WordPressのパーマリンク設定を保存し直すと解決することがあります。

【SWELL独自機能】カテゴリーページのデザインをカスタマイズ

SWELLの大きな魅力の一つが、カテゴリーページを簡単に美しくカスタマイズできる機能です。他のWordPressテーマでは難しいデザイン変更が、SWELLなら数クリックで実現できます。

投稿リストデザインの変更方法

カテゴリーページの記事一覧デザインを変更する手順を見ていきましょう。

基本設定の手順

STEP
WordPress管理画面から「外観」→「カスタマイズ」をクリック
STEP
メニューが開いたら「記事一覧リスト」を選択
STEP
「リストレイアウト」という項目で、以下の6つから選択できます
  • カード型
  • リスト型
  • リスト型(左右交互)
  • サムネイル型
  • ブログ型
  • テキスト型
STEP
デザインを選択すると、右側のプレビュー画面でリアルタイムに表示が変わります

気に入ったデザインが見つかったら、上部の「公開」ボタンをクリックして保存

選べるデザインタイプ

SWELLで選択できる代表的な3つのデザインタイプについて、それぞれの特徴を表形式で比較しながら詳しく解説します。

デザインタイプ比較表

項目カード型リスト型テキスト型
レイアウトカードが並ぶグリッド形式
横長の長方形
文字が並ぶシンプルな配置
画像サイズ大きい小〜中サイズなし(または極小)
1ページの表示記事数少なめ(6〜12記事程度)多め(10〜20記事程度)最も多い(15〜30記事程度)
視覚的インパクト
情報密度
読み込み速度やや遅い普通速い
画像の重要度非常に高い中程度低い

カード型の詳細

カード型
メリット 視覚的に訴求力が高い
クリック率が向上しやすい
現代的でおしゃれな印象
ホバーアニメーションで動きがある
デメリット 画像の質に左右される
1ページの記事数が少なめ
画像が多いと読み込みが遅くなる
最適なジャンル料理/レシピ、旅行、ファッション、美容、インテリア、DIY、ポートフォリオ
こんな人におすすめ 画像の質に自信がある
ビジュアル重視のブランディング
SNS流入が多い
第一印象を大切にしたい

リスト型の詳細

リスト型
メリット 情報密度が高い
スクロール量が少ない
多くの記事を比較しやすい
画像の質に左右されにくい
デメリット視覚的インパクトが弱い
画像で魅せるコンテンツに不向き
やや無機質な印象になることも
最適なジャンルニュースサイト、ビジネスブログ、テクノロジー系、教育・学習系、レビュー・比較サイト
こんな人におすすめ記事数が多い
情報を効率的に探してほしい
ビジネスライクな印象を出したい
一覧性を重視したい

テキスト型の詳細

テキスト型
メリット 最もシンプルで読みやすい
ページの読み込みが最速
テキストに集中できる
洗練された知的な印象
デメリット視覚的な魅力が少ない
画像で興味を引けない
タイトルの質が重要
単調に見えることも
最適なジャンルエッセイ・コラム、哲学・思想系、小説・創作、学術系、ミニマリズム系
こんな人におすすめ文章の質で勝負したい
ミニマルデザインが好き
速度を最優先したい
知的で洗練された印象を出したい

その他のカスタマイズオプション

SWELLでは、デザインタイプ以外にも細かいカスタマイズが可能です。

調整できる項目

  • カラム数(1列、2列、3列など)
  • 抜粋文の表示/非表示
  • 文字数の制限
  • 投稿日・更新日の表示形式
  • カテゴリーラベルの位置とデザイン
  • アイキャッチ画像のアスペクト比

これらの設定を組み合わせることで、あなたのサイトに最適なカテゴリーページを作り上げることができます。

まとめ

カテゴリー設定は地味に見えますが、サイトの使いやすさとSEO効果を大きく左右する重要な作業です。

押さえておきたい3つのポイント
1. 大カテゴリーは「分野」、中カテゴリーは「テーマ」として整理する
  • 階層は深くしすぎず、2〜3段階までに留める
  • 1記事につき最も関連性の高いカテゴリー1つに絞る
2. カテゴリーとタグを使い分ける
  • カテゴリー:記事の「分野」
  • タグ:記事の「キーワード」
3. SWELLのデザイン機能を活用する
  • 画像重視なら「カード型」
  • 情報重視なら「リスト型」
  • テキスト重視なら「テキスト型」

まずは少ないカテゴリーから始めて、記事が増えるにつれて徐々に細分化していきましょう。
カテゴリー構造を整えることで、SWELLのデザインがより活きて、サイト全体が見やすくなります。

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この記事を書いた人

Web制作会社に入社し、日々Webマーケティングやデザインについて学んでいます。
Web業界の最新トレンドやベストプラクティスをリサーチし、経営者・担当者の方々の「ここが知りたかった!」に寄り添える記事づくりを目指しています。
皆さまのブランド構築や集客アップのヒントになれば幸いです。

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