Instagram競合分析のやり方|差別化までの手順とテンプレ

――はじめてでも迷わない「見る→集める→読み解く→勝ち筋に変える」完全ガイド

目次

はじめに:なぜ“まず調べる”が最短ルートなのか

「毎日投稿しているのに伸びない」「差別化の仕方が分からない」――多くのつまずきは、“作る前に調べる”が足りないことが原因です。Instagramは視覚とアルゴリズムのプラットフォーム。
正解は“自分の頭の中”ではなく、ユーザーの反応が集まる現場(投稿・コメント・ハイライト)にあります。
本稿は、InstagramやWebが初めての方でもできるように、手順をそのまま真似できる形でまとめました。今日から、確実に一歩進みます。

1. 用語を1分でそろえる:「リサーチ」と「分析」は別物

  • リサーチ=事実集め
    例)この投稿は再生数12万、コメント120、カバーは白背景+太字1行。
  • 分析=理由を考える(仮説づくり)
    例)「白背景+太字1行」は発見タブで小さく表示されても読めるため初速が出たのでは?

  集める(リサーチ)→ 理由を立てる(分析)→ 試す(実行)の順番を崩さない。
  先に“勘”で作らない。

2. 何のために調べる?目標と基準を先に決める

ゴールの例(どれか1つに絞る)

  • 認知拡大(新しい人に届く)
  • 集客(予約・問い合わせ・資料DL)
  • 採用(応募・説明会エントリー)

成功の基準(例)

  • 認知:リール再生数の中央値↑、フォロー率↑
  • 集客:プロフィール遷移率↑、リンククリック↑、DM数↑
  • 採用:プロフィール滞在時間の増加(自己紹介の読み込みが増えるサイン)、募集投稿の保存↑

  まず「何を伸ばしたいか」が決まらないと、調べるべき競合も指標もブレます。

3. 競合の種類を理解する(直接/間接/代替)

  • 直接競合:同じサービス・同じ地域・同じ価格帯
  • 間接競合:解決する悩みは同じだが、手段が違う(例:同じ「時短」を売りに、家電アカウントや家事術アカウント)
  • 代替競合:Instagram外の選択肢(Googleマップ、レビューサイト、求人媒体など)

  Instagram内ではユーザーの時間を取り合う相手がすべて競合。
  視野を広めに取ると差別化のヒントが増えます。

4. 競合リストの作り方

検索→候補集め(10〜30アカウント)

  1. 発見タブの検索窓に、ジャンル×悩みで入力(例:カフェ/予約不要、美容室/白髪ぼかし、塾/定期テスト)
  2. アカウント/リールを両方チェック。気になるものを一旦フォルダ(保存)へ。
  3. プロフィールを開き、運用開始が新しめ(できれば過去1年〜1年半)で定期更新のアカウントを優先。

絞り込み基準(最終5〜12アカウント)

  • フォロワー規模:自分の1.5〜10倍(巨大すぎると参考にしづらい)
  • 投稿の勢い:直近20投稿の平均反応が安定
  • 導線の上手さ:ハイライトやリンクの整備がある
  • 自分と方向性が近い(ジャンル・価格帯・地域)

5. 何を集める?“写経”ではなく“項目化”で見る

スプレッドシートやノートでOK。下の30項目テンプレをそのまま列にしてください。

基本情報

  1. アカウント名/URL
  2. 業種・地域・価格帯(分かる範囲)
  3. 自己紹介文(3行構成:ベネフィット/証拠/行動)
  4. リンク先(LP/予約/LINE等)
  5. ハイライトのカテゴリ(例:メニュー/予約/アクセス/FAQ/実績)

投稿(直近20〜30本/リール優先)
6. 投稿日時(曜日・時間)
7. 形式(リール/カルーセル/写真)
8. カバーの型(色/文字行数/写真orイラスト)
9. テーマ(悩み/ノウハウ/Before→After/比較/FAQ)
10. 長さ(リール秒数、カルーセル枚数)
11. 1〜3秒目のフック(言葉/動き)
12. キャプションの長さ(短/中/長)
13. いいね数
14. コメント数
15. リール再生数
16. ハッシュタグ数と種類(広義/中位/指名)
17. CTA(保存・シェア・予約・DMなど“1つに絞れているか”)

ストーリーズ/ハイライト
18. 日常:顔出し・舞台裏の頻度
19. Q&A・投票の活用(双方向があるか)
20. 申し込み導線(スタンプ・固定リンク)
21. ハイライトの順番(上から何を置くか)

世界観・信頼づくり
22. 色・明度・フォントの一貫性
23. 実績・お客様の声の見せ方
24. 価格の透明性(目安表示の有無)
25. 権威性(受賞・資格・メディア等)

回遊・収益化
26. プロフィール→リンクの流れが1本道か
27. リール→プロフィールへの案内が明示されているか
28. ダウンロード資産(チェックリスト/診断)の有無
29. LINE・メルマガ等の育成動線
30. 予約カレンダーの分かりやすさ

保存数は他人から見えません。
“コメント内容の熱量”“再生数に対するコメント率”“同テーマの繰り返し登場”で保存価値の高そうな投稿を推測します。

6. 集めた後は“読む”、勝ちパターンの見つけ方

A. ベンチマークを作る

  • 直近20投稿の平均いいね/コメント/再生数を出す
  • 上位3本と下位3本を並べ、違いを言語化
    • カバーの色・文字量
    • 冒頭1秒の動き(静止→動き出し/テロップ→実演)
    • テーマ(悩み直撃か、情報羅列か)
    • CTAの明確さ(1つに絞れているか)

B. コメント欄を掘る(ユーザー理解)

  • 「助かった」「保存した」「家族に見せた」=生活に刺さっている
  • 「値段は?」「どこで?」=導線(情報不足)のサイン
  • 反発コメント=表現の誤解・期待値ズレ(学びどころ)

C. ハイライトから“稼ぎ方”を学ぶ

  • 上段固定が空き状況/価格/アクセスなら即決型
  • LINE誘導が強いなら育成→販売
  • 事例→声→申込が整っていれば信頼積み上げ→申込

7. 差別化の作り方

差別化は奇抜ではなく“誰に・どの悩みを・どの場面で・どう早く/分かりやすく”。下の表から2〜3軸を選んで掛け算します。

対象の軸:初心者/忙しい人/シニア/親子/地方×〇〇
場面の軸:朝5分/通勤中/夜1分/休日の15分
制約の軸:お金をかけない/道具1つ/自宅だけ/狭い家
価値の軸:失敗回避/時間短縮/見た目UP/安心・安全
表現の軸:真俯瞰の定点/手元のUP/文字だけ/イラスト混ぜ
フォーマットの軸:チェックリスト/3選/やりがち→正解/比較表
地域の軸:〇〇市限定情報/駅から何分/駐車場事情
価格の軸:相場を言い切る/合計いくらで叶うか

例:「忙しい共働き向け(対象)×朝5分(場面)×失敗回避(価値)×3選(フォーマット)」

8. “そのまま使える”差別化ネタ100生成法(5×5×4)

  1. 悩み(5種):時間/お金/失敗不安/面倒/初心者
  2. 場面(5種):朝・昼・夜・休日・移動中
  3. 形式(4種):3選/チェックリスト/Before→After/やりがち→正解

→ 5×5×4=100通りの投稿ネタ。競合の“当たりテーマ”をこの枠に落として、自分軸で撮り直す・書き直す

9. ツール不要でできる“記録→改善”の型

週1ルーチン(30分)

  • ①自分の上位3/下位3を並べ、違いを3行で言語化
  • ②競合3アカウントの直近で伸びた投稿を3つメモ
  • ③来週は上位の型を1つ真似て下位の弱点を1つ消す

月1(60分)

  • ハイライト・プロフィールの見直し(予約CTAを1つに統一)
  • 先月の勝ち投稿を広告に少額出す(再検証)

10. 業種別・具体例

10-1. 飲食(小さなベーカリー)

  • 勝ち筋観察:断面UP+音(サクッ)+価格明示
  • 差別化:「朝5分で買える“混雑回避マップ”」「材料3つの裏側」「1週間の売切れ時間予報」
  • ハイライト:メニュー/今日の並び/アクセス/予約(取り置き)

10-2. 美容室(白髪ぼかし特化)

  • 勝ち筋観察:Before→Afterの同照明・同角度/料金目安
  • 差別化:職業別OKライン(公務員・接客)/色落ち3日目・10日目の比較
  • ハイライト:料金早見/施術の流れ/初来店Q&A/予約

10-3. 学習塾(定期テスト対策)

  • 勝ち筋観察学年×科目×範囲の超具体化
  • 差別化提出物カンペ/「学校別の出題傾向3選」
  • ハイライト:教室・料金・合格実績・体験予約

10-4. 宿泊(週末旅行向け)

  • 勝ち筋観察:季節×時間帯×体験
  • 差別化“初めての人の持ち物リスト”と“雨の日の過ごし方3選”
  • ハイライト:空室/アクセス/チェックイン手順/FAQ

10-5. BtoBサービス(採用代行)

  • 勝ち筋観察:実績の数字化とプロセス公開
  • 差別化:「応募→1次面接の歩留まり分解」「募集文テンプレの提供」
  • ハイライト:事例/料金/流れ/相談

11. よくあるNGと回避策

  • NG:丸パクリ
    • 回避:テーマは同じでも、“誰向け・どの場面・どの形式”を変える
  • NG:CTA乱立
    • 回避:毎投稿1つだけ(保存 or 予約など)
  • NG:雰囲気だけ模倣
    • 回避冒頭1秒・カバー・言い切りの3点をまず揃える
  • NG:見た目だけの世界観統一
    • 回避情報の粒度を合わせる(具体例・数字・比較)

12. 30日実践プラン

Day1–3:目的決定(認知/集客/採用)と競合リスト10〜30
Day4–7:30項目テンプレで5〜12アカウントを記録
Week2:上位投稿の共通点から3本の型を抽出→自分版で3本制作
Week3同時刻で配信、コメントを丁寧に返す(Q&A化)
Week4:勝ち1本を再編集(カバー・1秒目・CTAを改善)/ハイライト整備


13. “見れば分かる”チェックリスト

 ▢ 目的は1つに絞った
 ▢ 競合は直接/間接/代替までリスト化した
 ▢ 直近20投稿で上位3/下位3の違いを言語化した
 ▢ コメント欄から悩みの言葉をメモした
 ▢ 2〜3軸の差別化(対象×場面×形式など)を決めた
 ▢ 毎投稿のCTAは1つ
 ▢ ハイライト上段に“申込に必要な情報”を並べた
 ▢ 週1で上位の型を真似て下位の弱点を1つ潰した

まとめ:差は“地味さ”でつく

勝ち筋は派手な裏ワザではなく、地味な記録と読み解きの積み重ねから生まれます。

1)現場で“事実”を集める → 2)違いを言葉にする → 3)自分軸で撮り直す。

この3ステップを30日続けるだけで、迷いが減り、数字は動き始めます。
今日、まずは競合10アカウントを保存しましょう。そこが、最短のスタートラインです。

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この記事を書いた人

DPDアカデミーではInstagram運用の記事を担当しながら、ブログやコラムの制作にも携わっています。
まだ経験が浅く、毎日が気付きと学びの連続ですが、読者やクライアントの“分かりにくい”を“分かる”に変える視点を大切にしながら取り組んでいます。
より多くの方のSNS活用や情報発信のお役に立てるよう、丁寧で価値あるコンテンツづくりを目指していきます。

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