
「Googleマップで自分のお店を表示したい」
「でも、どこから手をつければいいのかわからない…」
そんな悩みを抱える店舗オーナーの方も多いのではないでしょうか。実は、Googleビジネスプロフィールの登録作業は思っているよりもシンプルで、基本的な流れさえ理解すれば、初めての方でも30分程度で完了できます。
本記事では、Googleビジネスプロフィールの登録方法を、準備段階から認証完了まで丁寧に解説します。さらに、登録後に必ず設定すべき項目や、よくあるトラブルへの対処法までまとめてご紹介します。
登録前に準備しておくべき情報とアカウント


必要なGoogleアカウントの準備
Googleビジネスプロフィールを利用するには、Googleアカウントが必須です。すでにGmailやYouTubeで使っているアカウントがあれば、そのまま利用できます。
ただし、個人用のアカウントをビジネスで使うと、プライベートな情報と混在してしまうリスクがあります。特に複数のスタッフで管理する予定がある場合は、ビジネス専用のGoogleアカウントを新たに作成することをおすすめします。
Googleアカウントの作成はこちらから行うことができます。
登録時に必要な情報チェックリスト
登録時には、以下の情報が必要になります。作業を始める前に、これらをすべて手元に用意しておきましょう。
基本情報
- 正式なビジネス名(店舗名・会社名)
- 店舗の正確な住所(郵便番号・都道府県・市区町村・番地・建物名)
- 代表電話番号
- 公式ウェブサイトのURL(ある場合)
カテゴリ情報
- メインとなる業種カテゴリ(例:イタリアンレストラン、美容室、歯科医院など)
営業情報
- 通常の営業時間(曜日ごと)
- 定休日
これらの情報は、あなたの公式ウェブサイトや名刺、店頭の看板に記載されているものと完全に一致させる必要があります。特にビジネス名や住所、電話番号は、他の媒体と表記が異なるとGoogleからの評価が下がる可能性があるため、慎重に確認してください。
店舗写真や営業時間など事前に用意すべき素材
登録直後から魅力的なプロフィールを作るために、以下の素材も事前に準備しておくと効率的です。
写真素材
- 店舗外観の写真(昼間・夜間の両方があると理想的)
- 店内の雰囲気がわかる写真(客席、カウンター、内装など)
- 商品やメニューの写真(飲食店なら料理、美容室ならヘアスタイルなど)
- スタッフの写真(顔が見えると親近感が増します)
テキスト素材
- ビジネスの説明文(750文字以内)
- 提供しているサービスや商品の一覧
- 特徴や強み、他店との違い
【ステップ別】Googleビジネスプロフィールの登録手順


最初に求められるのが、ビジネス名の入力です。
注意すべきなのは、キーワードや地域名などを含めてはいけないという点です。例えば「渋谷駅徒歩3分の美容室サロンA」や「激安!創作居酒屋B」といった表記はガイドライン違反になります。
ここでは、看板や名刺、公式サイトに記載されている正式名称をそのまま入力してください。
次にビジネスの種類、業種カテゴリを選択します。入力欄にキーワードを打ち込むと、関連するカテゴリの候補が表示されるので、最も近いものを選びましょう。カテゴリは後から追加や変更も可能ですが、最初に設定したメインカテゴリが検索結果に大きく影響するため、慎重に選んでください。
続いて、住所入力欄が表示されるので、郵便番号から順番に正確な住所を入力していきます。
入力時のポイントは、自社サイトや名刺と完全に同じ表記にすることです。例えば、自社サイトで「1-2-3」と記載しているなら、「1丁目2番3号」ではなく「1-2-3」と入力してください。表記の統一はGoogleの評価基準であるNAP(Name・Address・Phone)の一致に直結します。
建物名やビル名がある場合は、「渋谷ビル3階」のように、できるだけ詳細に記載することで、ユーザーが迷わずに来店できます。
住所を入力すると、Googleマップ上にピンが表示されます。このピンの位置が正確かどうかを必ず確認してください。ピンがずれている場合は、地図をドラッグしてマーカーを正しい位置に移動させましょう。
次に、電話番号とウェブサイトのURLを入力します。
電話番号は、顧客が実際に問い合わせできる番号を記載してください。フリーダイヤルでも固定電話でも構いませんが、他の媒体と同じ番号にすることが重要です。
ウェブサイトのURLは、公式サイトやオンラインショップ、予約ページなど、ビジネスに関連するURLを入力します。ウェブサイトがまだない場合は、「ウェブサイトがありません」を選択してスキップできます。
すべての情報を入力したら「次へ」をクリックしてください。これで基本的な登録作業は完了です。最後に、あなたが本当にそのビジネスのオーナーであることを証明する「オーナー確認」のステップに進みます。
登録が完了しても、オーナー確認を済ませなければ、Googleビジネスプロフィールの機能はほとんど使えません。この認証プロセスは、第三者による不正な情報操作を防ぐための重要な仕組みです。
オーナー確認の方法は、ビジネスの種類や登録状況によって選択肢が異なります。主な方法は以下の通りです。
- ハガキ(郵送)
- 電話
- SMS(テキストメッセージ)
- メール
- 動画
多くの場合、ハガキまたは電話での確認が選択肢として表示されます。ハガキは到着まで1〜2週間かかりますが、最も確実な方法です。電話やSMSが選択できる場合は、数分で認証が完了するため、より迅速に運用を開始できます。
オーナー確認(認証)の方法を詳しく解説
ハガキ(郵送)による確認方法
最も一般的な認証方法がハガキです。登録時に入力した住所宛に、Googleから確認コードが記載されたハガキが郵送されます。
ハガキが届くまでの間は、基本情報の閲覧はできますが、編集機能は制限されています。この期間中に、店舗名や住所、カテゴリを変更すると、確認コードが無効になってしまうので注意してください。
確認コードの有効期限は30日間です。期限を過ぎた場合や、ハガキを紛失した場合は、「別のコードをリクエスト」から再発行できます。ただし、再発行にはさらに2週間程度かかるため、ハガキが届いたらすぐに認証作業を行いましょう。
電話・SMS認証による確認方法
電話またはSMS(ショートメッセージ)での認証が選択できる場合は、最短数分で完了します。特に新規オープンの店舗や、Googleが信頼できると判断したビジネスで選択可能になることが多い方法です。
電話認証の場合、自動音声のため、営業時間外でも対応可能です。ただし、電話がつながらない環境や、固定電話が留守番電話に設定されている場合は、認証コードを受け取れないことがあるので注意しましょう。
メール認証による確認方法
一部の業種やビジネス形態では、メールでの認証が選択できる場合があります。特にオンライン主体のビジネスや、すでにGoogleサービスと連携している事業者に提供されることが多い方法です。
メール認証は即座に完了するため、最も手軽な方法といえます。ただし、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性もあるので、メールが届かない場合は必ず確認してください。
動画認証による確認方法
近年では、動画を録画してアップロードする方法が主流になりつつあります。一度審査に通れば再申請の可能性が低く、最も正確な認証方法です。
撮影の際は、以下の4点を約1分半〜2分程度のワンカット動画で撮影し、Googleに提出しましょう。
1. お店の外観
2. 近隣の店舗や道路標識
3. 公的な書類
4. 従業員しかアクセスできない機器やエリア
登録後に必ず設定すべき基本項目


営業時間・特別営業時間の設定方法
営業時間は、ユーザーが「今すぐ行けるか」を判断する最重要情報です。正確に設定されていないと、せっかく興味を持ってもらえても、来店機会を逃してしまいます。
ダッシュボードの左メニューから「情報」を選択し、「営業時間」の項目をクリックしてください。曜日ごとに開店時間と閉店時間を入力していきます。昼休みがある場合は、「営業時間を追加」をクリックして、午前と午後で分けて設定してください。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆など、通常と異なる営業時間になる日は、「特別営業時間を追加」から個別に設定できます。
ビジネス説明文の書き方のコツ
ビジネス説明文は、あなたのお店の「第一印象」を決める重要な要素です。750文字以内という制限があるため、伝えたいことを簡潔にまとめる必要があります。
専門用語は避け、誰が読んでもわかる言葉で書くこと。また、「最高」「一番」といった誇張表現よりも、「毎朝仕入れる新鮮野菜」「創業20年の老舗」のような具体的な事実の方が信頼を得られます。
魅力的な写真・動画のアップロード方法
写真は、文字情報よりもはるかに強いインパクトを与えます。Googleの調査によれば、写真が充実しているビジネスプロフィールは、そうでないものと比べて、経路検索や電話問い合わせが約35%増加するというデータもあります。
写真をアップロードする際は、ダッシュボードの「写真」メニューから「写真を追加」をクリックしてください。カテゴリごとに整理してアップロードすると、ユーザーが見やすくなります。
サービスや商品メニューの追加方法
飲食店や美容室、クリニックなど、メニューや料金体系があるビジネスは、「サービス」機能を活用しましょう。
ダッシュボードの「サービス」または「商品」メニューから、提供している内容を登録できます。カテゴリごとに分類し、それぞれに名称・説明・価格を入力していきます。価格を明示することで、ユーザーは安心して来店を決断できます。
予約リンクや最新情報の投稿設定
Googleビジネスプロフィールには、予約機能と連携できる仕組みがあります。すでに予約システムを導入している場合は、「予約リンク」を設定することで、検索結果から直接予約ページに誘導できます。
また、「投稿」機能を使えば、SNSのように最新情報を発信できます。新商品の案内、期間限定キャンペーン、イベント告知などを定期的に投稿しましょう。投稿は検索結果の目立つ位置に表示されるため、集客効果が非常に高い機能です。
よくあるトラブルと解決方法


「このビジネスは既に登録されています」と表示される場合
新規登録を進めていると、「このビジネスは既にGoogleマップに登録されています」というメッセージが表示されることがあります。これは、第三者がすでに店舗情報を作成している、あるいはGoogleが自動的に情報を生成している状態です。
この場合、新しく登録するのではなく、既存のリスティングに対してオーナー確認を行う必要があります。Googleマップで自分の店舗名を検索し、表示された店舗情報から「ビジネスオーナーですか?」というリンクをクリックして、「管理を開始」からオーナー確認の手続きに進んでください。




重複したリスティングの統合方法
同じビジネスが複数登録されてしまうケースもあります。重複プロフィールは、検索結果での評価を分散させてしまうだけでなく、ユーザーを混乱させる原因にもなります。
見つけたらすぐに統合しましょう。両方のリスティングのオーナー確認を完了させてから、Googleビジネスプロフィールのヘルプセンターにアクセスし、「重複したビジネス情報」の該当する項目のガイダンスに従ってください。
登録情報が反映されない・表示されない場合
オーナー確認が完了し、情報を更新したのに、検索結果やGoogleマップに反映されないという問題もよく発生します。
情報の更新は、通常数時間から3日程度で反映されます。特に新規登録直後やカテゴリ変更などの大きな変更は、Googleの審査が入るため、1週間程度かかることもあります。焦らず待ちましょう。
また、ビジネス名にキーワードが含まれているなどのガイドライン違反があると、情報が承認されません。Googleからのメールやダッシュボードの通知を確認し、指摘された箇所を修正してください。
まとめ
Googleビジネスプロフィールの登録は、店舗集客の第一歩です。
しかし、登録して終わりではありません。登録後の情報充実が集客力を左右します。
定期的な情報更新、口コミへの返信、投稿機能の活用など、継続的な運用が検索順位の向上につながります。
まずは本記事の手順に沿って登録を完了させ、あなたのビジネスをGoogleマップ上で輝かせましょう。





