第一章 Googleアナリティクスとサーチコンソール
“見られている”を“わかる”に変える第一歩
「オウンドメディアを始めたけど、ちゃんと見られてるのかな?」

「記事を公開したけど、検索されてる実感がない…」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?
せっかく時間をかけて記事を書いても、“読まれているのか”、“検索されているのか”がわからないと、次の改善につなげるのが難しいですよね。
そこで登場するのが、
この2つは、オウンドメディアの“見えない反応”を“見える化”してくれる、心強いツールです。
今回は、初心者の方でも迷わず使い始められるように、それぞれの役割と設定方法をやさしく解説していきますね。
まずは知っておきたい!それぞれ何ができるの?
Googleアナリティクス(GA)とは?
Googleアナリティクスは、Webサイトに訪れたユーザーの行動を分析できるツールです。
「何人が訪れたか」
「どのページが人気か」
「どこから来たのか」
「どれくらい滞在したか」
など、読者の“動き”を細かく把握できます。
つまり、アナリティクスは「サイト内で何が起きているか」を教えてくれる存在。
記事の反応を見ながら、構成を改善したり、人気コンテンツを増やしたりするためのヒントが詰まっています。
Googleサーチコンソール(GSC)とは?
一方、Google サーチコンソールは「検索エンジンとの関係性」を教えてくれるツールです。
「どんなキーワードで
検索されたか」
「検索結果に
何回表示されたか」
「何回クリックされたか」
「インデックスされたか」
など、Googleとの“つながり”を確認できます。
つまり、サーチコンソールは「検索されるまでの道のり」を見せてくれる存在。
SEO対策の効果を測ったり、検索順位の変化を追ったりするのに欠かせません。
それぞれの役割をざっくりまとめると…
主な役割
サイト内の行動分析
見えること
訪問数、滞在時間、人気ページなど
主な役割
検索との関係性分析
見えること
表示回数、検索キーワード、クリック数など
この2つを組み合わせることで、「検索されているか」「読まれているか」「どこで離脱しているか」など、オウンドメディアの“健康状態”を把握できるようになります。
数字は“気づき”のきっかけになる
Googleアナリティクスとサーチコンソールは、ただの数字の羅列ではありません。
それは、読者の行動や検索意図を読み解くための“ヒントの宝庫”です。
このページ、思ったより読まれてないな。。

このキーワード、意外と検索されてるんだ!

そんな気づきが、次の改善につながり、オウンドメディアの質をぐっと高めてくれます。
そして、私たちデザイン事務所は、こうした“見える化”を前提にした構造設計やコンテンツ戦略のご提案も得意としています。
美しいだけじゃない。数字に強いだけじゃない。
“読者の心に届くサイト”を、一緒につくっていきましょう。
第二章 Googleアナリティクスの第一歩 “見える化”でサイト運営が変わる
はじめてのGoogleアナリティクス(GA4)とGoogleサーチコンソール(GSC)設定
“なんとなく”を“ちゃんと見える”に変える3ステップ
先ほどは、Googleアナリティクス(GA4)って何ができるのか──という全体像についてお話ししましたね。
アクセス数だけじゃなく、読者の動きまで見えるんだ!

検索される前の行動も追えるんだ!

と、少しずつイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

ではここからは、実際にGA4を使い始めるためのステップについて、やさしく解説していきます。
Googleアナリティクス(GA4)を使えば、あなたのサイトに訪れた人の動きが、数字として見えるようになります。
それは、ただのアクセス数ではなく、
どこから来て どこで離れて 何をしたか
がわかる“気づきの地図”のようなもの。
今回は、初心者の方でも迷わず始められるように、GA4の設定方法を
- 「アカウント作成」
- 「トラッキングコードの設置」
- 「計測確認」
の3ステップでやさしく解説していきますね。
GA4を使うには、まずGoogleアナリティクスのアカウントを作成する必要があります。
これは、あなたのサイトの動きを記録する“観察ノート”のようなもの。ここからすべてが始まります。
- Googleアナリティクス公式サイトにアクセス

- Googleアカウントでログイン
- 「測定を開始」をクリック

- アカウント名を入力(会社名やプロジェクト名など)

- 共有設定に「チェック」を入れて、「次へ」

- 「プロパティ」を作成(計測対象のサイト単位)し、タイムゾーンと通貨(日本なら「GMT+9」「JPY」)を設定

- 業種を1つ選び、ビジネス規模を選択

- ビジネス目標を設定する(複数選択可)

- 利用規約をよく読み、読み終わったらチェックを入れて、同意する

おつかれさまです!これで、GA4の計測準備が整い、観察ノートが作成できました!
次は、あなたのサイトとGA4を“つなぐ”作業です!
GA4では、データを収集するための「入り口」のようなものを「データストリーム(Data Stream)」と呼びます。
つまり、「ストリームを追加する」とは、「このサイト(またはアプリ)からデータを送ってね」とGAに教える作業なんです。
たとえば
Webサイト用のストリーム

Androidアプリ用のストリーム

iOSアプリ用のストリーム

など、1つのGAプロパティに複数のストリームを追加して、異なるプラットフォームのデータを一元管理できます。
こちらも簡単に設定できますので、1つずつ順を追って説明していきますね。
- 計測する対象のプラットフォームを選択

- データストリームの設定画面に入るので、「ウェブサイトURL」と「ウェブサイト名」を記入して作成
便利な拡張機能のチェックがデフォルトで入っているため、オフにしたい場合はチェックを外す
- 内容を確認し、「次へ」
もし、他にも計測したい媒体がある場合は右上の「ストリームを追加」を押し、先ほどと同様に記入
これで、「このサイト、アプリを分析してください!」とGoogleアナリティクスに伝えることができました!
プラットフォームが複数ある場合でも一括管理できるので、とても便利ですね!
つづいて、ここで登録したサイトやアプリと、Googleアナリティクスを連携しましょう。
Googleタグは、GoogleアナリティクスやGoogle広告などの計測ツールを、あなたのサイトに連携させるためのコードです。
これを入れることで、サイトやアプリの訪問者数や行動、コンバージョンなどを正確に記録できるようになります。
この設定方法は、実は2つありますが今回は、Googleが“おすすめ”と書いている「WordpressなどのCMSを使用したインストール方法」で、簡単に設定してみます!
- WordPressなどのCMSに移動して、プラグイン→「site kit by google」で検索→インストール

- インストール後、「有効化」になっていることを確認(インストールに時間がかかる場合があります)

- 再びプラグイン画面を選択→上部にSite kitが表示されるので、「セットアップを開始」

これで、セットアップは完了です!おつかれさまでした!
このように、WordPressやWixなどのCMSを使っている場合は、専用のプラグインや設定画面から簡単に設置できます。
また、Googleサーチコンソールの基本設定もこれで自動的に完了になります。
このコードが設置されることで、あなたのサイトは“記録を始める準備ができた”状態になりますよ。
コードを設置したら、ちゃんと動いているか確認したくなりますよね。
ここで使えるのが、GA4の「リアルタイムレポート」です。
- GA4左メニューの「レポート」をクリック

- 「リアルタイムページ」をクリック

- 自分のスマホや別ブラウザでサイトを開いてみる
- 「過去30分のアクティブユーザー数」が「1」などと表示されればOK!

このリアルタイムレポートは、今まさに誰かがサイトを見ている様子を確認できる便利な機能です。
最初は「本当に動いてるかな…」と不安になるかもしれませんが、ここで反応が見えると、ちょっと嬉しくなりますよ。
あとは数日待てば、検索キーワードや表示回数、クリック数などのデータが少しずつ蓄積されていきます。
「このページ、意外と検索されてる」

「このキーワード、もっと伸ばせそう」

そんな気づきが、次のコンテンツ改善やSEO戦略につながっていきます。
“読まれるサイト”への第一歩
Googleアナリティクスの設定って、最初はちょっと難しそうに感じるかもしれません。
でも、実際は
アカウントを作る コードを貼る ちゃんと動いてるか確認する
──この3ステップだけで始められるんです。
GA4を導入すれば、あなたのサイトに訪れた人が「どこから来て」「何を見て」「どこで離れたか」が数字で見えるようになります。
これは、ただのアクセス数じゃなく、“気づき”につながる大切なヒント。記事や構成を改善するための、心強い味方になりますよ。
最初の一歩、ぜひ踏み出してみてくださいね。
まとめ “見える化”から始まる、伝わるコンテンツづくり
ここまで、Googleアナリティクス(GA4)とサーチコンソール(GSC)の設定方法について、ひとつずつ丁寧に見てきました。
数字って、ただのデータじゃなくて“気づき”なんだな
──そんな感覚が少しでも芽生えていたら、とても嬉しいです。
オウンドメディアを立ち上げるにあたって、これらのツールを導入することは、単なる“分析のため”ではありません。
それは、私たちが届けたい言葉が、ちゃんと届いているかどうかを確かめるための“感度の高いアンテナ”を立てること。
そして、読者の反応を受け止めながら、コンテンツを育てていくための“土壌づくり”でもあるんです。
GA4で見える“読まれ方”──コンテンツの体温を感じる
Googleアナリティクスを使えば、みなさんのサイトに訪れた人が
どこから来て どこで離れて 何をしたか
がわかります。
これは、ただのアクセス数ではなく、“読まれ方”の質を知るためのヒント。
- 滞在時間が長いページは、内容が刺さっている証拠
- 直帰率が高いページは、導線や構成に課題があるかもしれない
- スマホからのアクセスが多ければ、モバイル最適化が重要になる
こうした気づきは、コンテンツの改善だけでなく、デザインや導線設計にも活かせます。
皆さんのオウンドメディアが「読まれる場」になるために、GA4は欠かせないパートナーです。
サーチコンソールで見える“探され方”──検索とのつながりを育てる
一方、Googleサーチコンソールは、皆さんのオウンドメディアが「検索されているかどうか」を教えてくれるツールです。
どんなキーワードで検索されて 何回クリックされて どのページが表示されるか
──それらを知ることで、SEOの方向性が見えてきます。
- 「教育 × デザイン」などの複合キーワードで流入があるなら、そこに特化した記事を増やす
- 表示回数は多いのにクリック率が低いページは、タイトルやディスクリプションの改善が必要
- インデックスされていないページは、構造やサイトマップの見直しが必要
検索は、読者との“出会いの入り口”。
その入り口を整えることで、みなさんのコンテンツは、必要としている人にちゃんと届くようになります。
実装の目的は“数字を見ること”ではなく“伝える力を育てること”
GA4もサーチコンソールも、導入するだけでは意味がありません。
大切なのは、そこで得られた気づきを、次のコンテンツづくりに活かすこと。
つまり、“数字を見ること”ではなく、“伝える力を育てること”が目的なんです。
読者の反応を受け止めながら、言葉の届け方を磨いていくことが、何より大切。
どんな言葉が届いているのか

どんな構成が読みやすいのか

どんなテーマが検索されているのか

それらを知ることで、“ただ発信する場”から、“ちゃんと伝わる場”へと進化していきます。
気づきのデザイン──数字が教えてくれること
数字を見える化することは、冷たい分析ではありません。
それは、読者の気持ちに寄り添うための“やさしさの設計”です。

「この情報、ちゃんと届いてるかな」

「もっとわかりやすくできるかも」

そんな気持ちがあるからこそ、GA4やサーチコンソールは意味を持ちます。
読者にとって“また読みたくなる場所”になるように。
その第一歩として、今回の実装が、きっと大きな力になってくれるはずです。
“読者の心に届くメディア”を、一緒につくっていきましょう。


















